鬼瓦に込められた願い。鬼瓦の歴史や種類を解説
2023.12.12 (Tue) 更新
鬼瓦に込められた願い。
鬼瓦の歴史やその種類について解説。
鬼瓦は昔から日本家屋風の住宅や神社仏閣で魔除けとして親しまれてきました。鬼の形をしているものだけが鬼瓦ではないんです。
雲や波の形をした鬼瓦にはどういった願いが込められているのでしょうか。
本日は、鬼瓦の歴史や種類についてご紹介します。
1鬼瓦って何?
2鬼瓦の歴史
3鬼瓦の種類
4ヨーロッパにもある屋根の装飾魔除け
5まとめ
1鬼瓦って何?鬼瓦は鬼のデザインだけじゃない
鬼瓦とは、瓦屋根の端に設置されている装飾性の高い屋根のことです。鬼瓦には巴瓦(ともえ)、冠瓦(かんむり)、のし瓦、平瓦など、さまざまな種類があります。
魔除けや厄除けの意味がありますが、機能面での役割は、棟の両端から雨水の侵入を防ぐことです。
棟の両端を鬼瓦で覆うことで建物を雨水から守ることができます。
大切な家族を守るために、鬼を味方につけておけばその形相で厄を払ってくれるという願いが込められています。
鬼瓦は鬼の形だけでなく、波や雲のデザインもあります。これは火災防水のためで水蒸気からできている雲をモチーフにしています。
2鬼瓦の歴史
鬼の形でなくても、棟端に設置する瓦は鬼瓦と呼びます。
- なぜ鬼瓦が魔除けとして使われているのか
鬼瓦はギリシャ神話のメドゥーサが起源とされており、恐ろしいものを設置することで魔除けや厄除けになるとされてきました。
しかし、鬼の顔が次第に敬遠されはじめ、鶴や七福神などの縁起の良いものをモチーフにした鬼瓦が広まりました。 - 鬼瓦の産地
鬼瓦は奈良で発祥したと言われており、その後三州瓦の産地でもある高浜市とその近郊に多くの鬼師が集まり、現在では日本の6割の鬼瓦がこの地で作られています。
そのほかには、甲州鬼瓦:江戸時代中期より、南アルプス市若草の加賀美地区で全て手作業で作られています。 - 粘土瓦の起源
粘土瓦の起源は紀元前14世紀頃ギリシャと紀元前11世紀頃の中国で生まれたと言われています。
日本に伝わったのは、中国生まれのもので日本最初の瓦の記録は、日本書紀にある「飛鳥寺を建てるにあたって朝鮮半島の百から4人の瓦博士が渡来したと書かれています。
3鬼瓦の種類
- 古代鬼瓦・鬼面
鬼の顔を形作った鬼瓦:口を開いたものと閉じたものがあります。この理由は鬼瓦に雄と雌があって、大棟鬼・降鬼・隅鬼・二の鬼・妻降鬼の各鬼がそれぞれ一対として作られているからです。
- いざり鬼面
棟違いの屋根の勾配に合わせた形状に切って作られた鬼瓦。 - 影盛鬼瓦
棟の大きさに合わせて鬼瓦を大きく見せるために鬼瓦と棟の接合部分及び鬼瓦の周囲に漆喰を盛り上げること。 - 蔓若葉鬼瓦(つるわかば)
若葉形に蔓の模様のある形状のものを言う。 - 覆輪鬼瓦
雲を表す装飾から火除けの願いが込められている。 - 若葉鬼瓦
若葉の模様が入った瓦。 - 京履輪鬼瓦
- かぶら鬼瓦
蔵などに使用される鬼瓦で、外見は覆輪鬼瓦に似てますが足の部分が丸くなっていて、谷立ち納めになります。 - 御所型鬼瓦
神社などで使用されています。 - 経ノ巻鬼瓦
鬼瓦上部分についている筒型がお経の巻物に似ているのが特徴で、社寺などでよく使用されています。 - 鬢付鬼瓦
鬼瓦頭部の両端が張り出している形状です。雪国や海岸沿いに使用されています。
4ヨーロッパにもある屋根の装飾魔除け
風見鶏
鶏をかたどった風向計で9世紀ごろから使われ始めたと言われています。
実際は、風向計としてではなく、魔除けとして使われています。
- なぜ鶏なのか
ヨーロッパでは朝を告げる鶏として、いつも朝早く目覚めていることから用心深さや警戒心を象徴していると考えられてきました。
特に、雄の鳴き声は悪魔を寄せ付けないと言われており、魔除けの役目として使われています。 - キリスト教徒と鶏の関係
キリストの弟子ペテロがキリストを3度否認したときに鶏が鳴いた遠い雨逸話から「罪への警告の象徴」として教会に飾られたと言われています。
また、風見鶏は風に象徴される精霊の動きにいつも敏感であるという意味もあります。
5まとめ
近年ではスレート屋根や金属屋根が多く用いられるようになったこと、また鬼瓦は近所を睨みつけているような姿で、敬遠させるようになりました。鬼瓦を見る機会は減っていますが縁起物である七福神等を用いている住宅もあります。
ぜひ屋根に注目してみつけてみてください。
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