福岡市南区にて、台風による被害＋経年劣化が進行したスレート屋根の現地調査を行いました！

福岡市南区にて、台風による被害＋経年劣化が進行したスレート屋根の現地調査を行いました！

皆さんこんにちは！屋根工事専門店 住みたかルーフです！

本日は、福岡市南区花畑にて行ったスレート屋根の調査およびリフォーム提案の事例をご紹介いたします。
お客様から「台風で屋根が傷んだようなので、一度見てほしい。築年数も経っているのでリフォームも検討している」とご相談を受け、さっそく現地へ伺いました。

調査対象のお宅は築２７年の戸建て住宅で、屋根材には「化粧スレート」が使われており、
調査の結果アスベストを含有する屋根材である可能性が高いことがわかりました。

今回は、こうしたスレート屋根の劣化症状、アスベスト含有屋根材への対応、
そして提案した「屋根カバー工法」についてご紹介していきます。

調査のきっかけ

台風後に屋根の状態が気になったお客様からのご相談を受け、屋根調査を行いました。
屋根全体を確認すると、

• 表面の色褪せ
• ひび割れや欠け
• 苔・カビの発生
• 棟板金の錆びと腐食

など、経年劣化の典型的な症状がいくつも見られました。
加えて、屋根材にはアスベストが含まれていると思われるため、
従来のような撤去工事は行わず、既存屋根を活かした「カバー工法」をご提案する流れとなりました。

スレート屋根とは？

スレート屋根は、セメントに繊維素材（かつてはアスベスト）を混ぜて薄く成形した、
軽量で施工に優れた屋根材です。
しかし、以下のような特徴から、１０年を目安とした定期メンテナンスが推奨されています。

• 表面塗膜が劣化しやすい
• 細かいひび割れや欠けが発生しやすい
• 吸水性が高く、苔・藻・カビの発生が多い

今回の物件のように築２７年が経過している場合、
屋根の寿命はすでに過ぎていると考えた方が安全です。

アスベストの影響

今回の屋根材は、アスベスト（石綿）を含む旧タイプのスレート屋根である可能性が高いと判断されました。

▼アスベストとは？
アスベストは、耐熱性・断熱性・耐久性に優れた鉱物繊維で、
かつては建築資材として広く使われていましたが、健康被害が指摘され、２００４年以降は使用が禁止されています。

• 吸い込むと肺に蓄積されやすく、中皮腫や肺ガンの原因になる可能性がある
• 屋根材として使用されている場合は、壊したり削ったりしなければ飛散のリスクはほぼない

つまりアスベスト含有屋根材は壊さなければ安全ですが、
撤去を伴う葺き替え工事ではアスベストの処理コストが発生し、リスクも上がります。
そのため、今回のようなケースではアスベストを封じ込めるカバー工法が最も現実的で安全なリフォーム手段です。

現地調査の結果

調査時に特に気になったのは、以下の３点です。

▼①スレート屋根の変色

経年劣化による色褪せが全体的に目立っていました。

▼②棟板金の錆と腐食

屋根の頂部に取り付けられる棟板金は、強風の影響を受けやすく、
台風後には浮きや外れが発生しやすい箇所です。
錆が進行していると、固定力が低下し、将来的に飛散事故や雨漏りの原因になることも。

▼③苔・カビの蓄積

スレート屋根の表面には、びっしりと緑色の苔と黒カビが発生していました。
これらはスレートが水を吸い込みやすい構造であるため、日当たりや通気性の悪い面で特に多く見られます。

屋根カバー工法をご提案

今回ご提案したリフォーム方法は、「屋根カバー工法」です。

▼屋根カバー工法とは？

• 既存の屋根を撤去せず、その上に新しい防水シート＋屋根材を施工する工法
• アスベストを含む既存屋根を封じるため、悲惨リスクがゼロに
• 廃材処分が少なく済むため、コストを抑えられる
• 工期も短く、生活への影響も最小限

特にアスベストを含むスレート屋根には、最も合理的かつ安全な工法と言えます。
次回は、実際の屋根カバー工法の施工の様子をご紹介いたします。
アスベストを含む屋根や、劣化が気になる方は、ぜひ引き続きご覧ください ⭐︎

まとめ

今回、福岡市南区で調査したスレート屋根は、

✔️台風による被害
✔️築２７年による経年劣化
✔️アスベスト含有のリスク
✔️棟板金の錆とカビ・苔の繁殖

と、複数の問題を抱えていました。
その中でも、屋根材にアスベストを含む場合は、
むやみに撤去せず封じ込めるような形で上から重ねる屋根カバー工法が安全性・コスト・工期の面でも非常におすすめです。

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