屋根が剥がれるってどういう状況ですか。その対応方法は？

屋根が剥がれるってどういう状況ですか。その対応方法は？

「近くで工事をしているものですが屋根が剥がれています。気になったのでお知らせに来ました。」突然の訪問者にそのようなことを言われたら、どうしますか。
まず、屋根が剥がれているとはどんな状況なのでしょうか。
その突然来た訪問者は信用できますか。

突然の訪問！「屋根が剥がれていますよ。」「棟板金が浮いていますよ。」に対する正しい対応

比較的新しい住宅にもこのように「屋根の不具合」を指摘する訪問者はいます。それは、新築でも屋根の棟板金は強風で剥がれることがあるからです。

本当に近所で工事をしているなら名刺を渡してくるはずです。
名刺を渡してこない場合には、その近所で工事をしている業者とは別の業者である可能性が高いです。
間違っても、その場で屋根の点検をさせてはいけません。

• 名刺をもらう
• その会社について調べてみる

棟板金が浮いているくらいなら急に雨漏りになることはありません。
検討する時間はあります。慌てないのが大事です。

屋根が剥がれるってどういう状況？

屋根にはいろいろな部材が使用されており、状況によって必要な工事は違います。
・棟板金の浮き、剥がれ
・屋根材の剥がれ
・破風板板金
・鼻隠し
・塗装の剥がれ

スレート屋根の剥がれと対処法

近年の住宅で主流であるスレート屋根「カラーベスト」「コロニアル」ですが。剥がれていたり、反り返っていたり、劣化により欠けていたり、このような場合には、屋根の全面的な改修工事が必要になります。

ある時期のアスベスト規制により、強度不足の屋根材が出回ったためです。

屋根が健全な状態であれば塗り替えが可能ですがこの場合、屋根材自体に問題があるため補修や塗り替えではメンテナンスできません。

1. 屋根の葺き替え
2. カバー工法

どちらの工事が適しているのか、しっかりとメリットとデメリットを確認することが必要です。
スレート屋根は重ねて設置しています。１枚程度なら問題があっても慌てる必要はありません。
見積もりを数社比べて検討しましょう。

塗装の剥がれ

屋根の塗装が剥がれている場合。塗装は長年の雨と紫外線で劣化します。防水効果が弱くなっている状況です。
塗装可能な屋根材であれば塗装によるメンテナンスが可能です。

瓦の剥がれと対処法

瓦に欠けなどの異常がなく、ただ剥がれただけなら特別な工事は不要です。しかし、その衝撃でずり落ちていたり、割れている場合には交換が必要です。
瓦は１枚からでも交換可能ですので同じものの取り扱いがあれば大掛かりな工事になりません。
剥がれが屋根全体に起こっていある場合には、葺き替え工事が必要です。

アスファルトシングルの剥がれと対処法

アスファルトシングルは、アスファルトをガラス繊維に染み込ませた屋根材です。
防水性にも優れ、サビや割れも起こしにくいのですが、シート状がゆえに剥がれてしまうことがあります。
剥がれた際には、その部分の清掃、接着剤による補修が可能です。
広範囲に広がっていたり、剥がれてから時間が経っている場合には屋根の葺き替えやカバー工法をお勧めします。

棟板金の剥がれと対処法

棟とは屋根の頂点で面がつき合わさった部分を言います。棟板金は雨水が入り込まないように設置してあります。
通常釘やビスで固定されていますが、年数が経つと緩んで浮くことがあります。
棟板金が剥がれた際には棟板金交換工事が必要です。

「屋根の剥がれ」の意味

屋根の剥がれと言っても症状により補修方法は異なります。まずは慌てずに問題のある箇所の状態を確認すること、見積もりを複数比較することが必要です。

悪質なリフォームの訪問販売に注意を！

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