折半屋根とはどんな屋根？折半屋根カバー工法とは？　ドームや倉庫の屋根

折半屋根ってどんな屋根？
折半屋根カバー工法とは？

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今回は、折半屋根とはどんな屋根なのか？
折半屋根のカバー工法について解説致します。

折半屋根とは？

折半屋根とは、金属板を折り曲げて作られた屋根材で構成された屋根のことを指します。一般的には鋼板、アルミニウム板、亜鉛メッキ鋼板、ステンレス鋼板などが使用されます。折半屋根は軽量でありながら強度が高く、さまざまな建物に適用できます。

現在の大型施設、工場、倉庫などの屋根はほとんどが折半屋根です。
屋根の横方向につなぎ目がある一方で、屋根の縦方向には原則、つなぎ目がありません。
縦方向につなぎ目がないため、折半屋根は屋根１枚１枚の長さが超えることもあり、屋根の長さがかなり長くなります。
長さの長い折半屋根のことを長尺屋根（ちょうじゃく）と言います。
戸建て住宅で用いられる金属屋根は長さが短いので短尺屋根（たんじゃく）と呼ばれます。

１折半屋根カバー工法とは？
２折半屋根カバー工法のメリット
３折半屋根カバー工法のデメリット
４折半屋根の寿命は？
５まとめ

１折半屋根カバー工法とは

折半屋根カバー工法は、既存の折半屋根の上に新しい屋根材を被せるリフォーム手法です。この工法は、劣化した屋根材を取り除くことなく、新しい屋根材を追加することができます。

２折半屋根カバー工法のメリット

• コスト削減：既存の屋根材を撤去しないため、工事費用を抑えることができます。
• 工事期間の短縮：屋根の解体や撤去作業が不要なため、工事期間が短くなります。
  また、折半屋根は施工時に野地板を葺き必要がありません。その分の施工期間も不要になります。
• 屋根の強化：新しい屋根材を被せることで、屋根の耐久性や防水性が向上します。
  また、折半屋根で用いられるガルバリウム鋼板が金属の中でも比較的軽量で建物への負担も軽いです。さらに、折半屋根は表面を折り曲げることで強度が高いため寿命も長いです。
• 自由に加工できる：折半屋根は建物に合わせて比較的自由に加工することができます。例えば大型の工場や倉庫に設置する場合、屋根材を長くして施工することが可能です。また、ドームのように湾曲加工することも可能です。

３折半屋根カバー工法のデメリット

• 重量増加：新しい屋根材を追加することで、屋根全体の重量が増加し、家の構造に負担がかかる可能性があります。
• 既存屋根の問題が解決されない場合：もし既存の屋根材に重大な問題（雨漏りや腐食）がある場合、問題が解決されないまま新しい屋根材を取り付けてしまうリスクがあります。
  事前の屋根調査でしっかり専門の業者に見てもらいましょう。
• 空気層の熱効果：新旧屋根材間に空気層ができることで、熱効果が低下する可能性があります。
  また、折半屋根の裏側には断熱材がない施工が多いため、真冬に石油ストーブを使うと、天井に大量の結露が発生してしまいます。
  断熱材を敷いて施工すると費用が高額になります。
• 塗装メンテナンスが必要：折半屋根の多くはガルバリウム鋼板に代表される「鉄」素材です。
  長期間メンテナンスをしないと、サビが発生します。
  サビを放置すれば穴が空き、雨漏りの原因となりますので定期的なメンテナンスが必要です。
  また、折半屋根は勾配が緩やかなので、サビを進行させる木材や葉などが屋根にあるとサビのリスクが高まります。

４折半屋根の寿命は？

折半屋根の寿命は約３５年から４０年前後です。

• 鋼板の厚み
• 鋼板の種類
• 適切なメンテナンス

この３点によって折半屋根の寿命は異なります。
塗装メンテナンスが必要だということを忘れないで下さい。

５まとめ

折半屋根カバー工法は、コスト削減や工事期間の短縮、屋根の強化などのメリットがありますが、重量増加や既存屋根の問題が解決されない場合、空気層の熱効果が低下するデメリットも存在します。このため、折半屋根カバー工法を選択する際には、建物の状況や屋根の劣化具合を慎重に評価することが重要です。

適切な工法を選択するためには、専門家と相談することが大切です。屋根の状態を評価し、最適なリフォーム手法を提案してくれるプロフェッショナルの意見は、長期的な快適性や耐久性につながります。

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