【糟屋郡の皆様へ】工場の屋根に換気棟を新設！こもる熱気・湿気を解消し、作業環境と建物寿命を同時に改善

今回は前回のブログに引き続き、工場の屋根カバー工法の一環として実施した、「換気棟（かんきむね）」の設置工事について、詳しくご紹介いたします。

工場の担当者さまから、「屋根が古くなってきて劣化が目立ってきた。」というご相談を受けました。
また、屋根の劣化の他にも、「夏場は建物内が暑くて作業が大変…」ともおっしゃっていました。

現地調査結果として、屋根材の広範な錆びや傷みが確認されたため、屋根カバー工法による補修を行うと同時に、屋内にたまりやすい熱気や湿気の自然排出を目的とした換気棟の新設を提案・実施いたしました。

今回は、その換気棟設置工事の様子と、工場にとって換気棟がいかに重要な役割を果たすのかを、わかりやすくお伝えします。

工場屋根に換気棟を設置するきっかけとは？

工場の屋根は、年数が経つとともに紫外線や雨風の影響を受け、次第に劣化が進行します。
今回の現場では、以下のような問題が重なっていました。

• 屋根表面に赤茶色の錆が広範囲に発生
• 屋内で熱気がこもり、夏場は特に作業効率が低下
• 湿気による結露が配線や機器に悪影響を及ぼしていた
• 強風時に軋み音や雨漏りの兆候も

こうした状況を改善するため、まずは屋根カバー工事で屋根表面を新しくし、さらに「換気棟」を新設して内部の熱・湿気の排出を行うという、屋根構造と作業環境の両面に配慮したご提案を行いました。

換気棟とは？工場の「見えない悩み」に応える屋根換気システム

「換気棟」とは、屋根の最も高い位置（棟部分）に設置される自然換気のための装置です。
屋内にたまった暖かい空気や湿気は自然と上へ上昇する性質があるため、それをスムーズに排出させることで、次のような問題の解消に役立ちます。

• 機械稼働による熱気を屋外へ排出し、作業環境を快適にする
• 内部の湿気を外へ逃がし、結露や腐食のリスクを低減
• 屋根裏の湿気を除去することで、屋根材や下地の劣化を防ぐ
• 建物全体の寿命を延ばし、修繕コストの抑制につながる

換気棟の大きなメリットは、「電気を使わず、自然の空気の流れを利用する」という点。
運転コストがかからないため、ランニングコストゼロで継続的に換気効果を発揮できるのが魅力です。

また、折板屋根のように屋内の熱がたまりやすい工場施設との相性が非常によく、熱中症対策や設備機器の長寿命化にも効果的です。

換気棟設置工事の流れとポイント

換気棟の取り付けは、屋根の構造や勾配、開口部の大きさ、風向きなどを考慮しながら、下記のような工程で行います。

1. 換気開口の設置

まずは、屋根の最上部に熱気と湿気を逃がすための開口部（通風口）を作成します。
工場のような大型屋根では、開口の位置やサイズのバランスが非常に重要であり、通気量を計算したうえで最適な位置に開口を設けます。

2. 捨て水切りの取り付け

通風口から雨水が入り込んでしまう可能性もあるため、換気棟の下には「捨て水切り」と呼ばれる金属板を取り付けます。
この部材は、もし内部に水が入っても、屋根表面へ安全に排水させる機能をもち、雨漏り防止に重要な役割を果たします。

3. 換気棟本体の設置

通風口の周囲にしっかりと防水処理を施した後、換気棟本体を慎重に取り付けます。
強風でも外れないよう、ビスや金具でしっかり固定しつつ、通気性と防水性のバランスが取れた施工を行います。

4. 板金カバーと止水シーリング

最後に、換気棟の上部に専用のカバーを取り付け、端部にはシーリング剤を用いて確実な止水処理を行います。
この処理によって、外部の風雨に対して強い屋根構造が完成し、長期にわたって安心して使用できる状態になります。

換気棟設置の施工後｜工場環境に与えるメリットとは？

今回、無事に大牟田市の工場屋根への換気棟新設工事が完了しました。

工場内のスタッフの方からは、

「夏場のムッとする暑さがかなり軽減された」
「湿気がこもらず、電気機器のトラブルも減りそう」

といったお喜びの声もいただいており、作業効率の向上にも好影響が期待できそうです。
さらに、換気棟の設置により、屋根裏にたまる湿気が減るため、屋根下地の腐食やカビの発生を防ぎ、建物の寿命そのものを延ばす効果も見込めます。

こんなお悩みがあれば換気棟の設置がおすすめです

以下のような状態に心当たりのある方は、換気棟の導入をぜひご検討ください。

• 工場内が夏場になると蒸し暑く、熱中症が心配
• 機械設備が湿気で錆びたり、誤作動を起こしたことがある
• 天井や梁に結露が発生している
• 既存の換気ファンが電気代の負担になっている
• 屋根の老朽化も気になっているが、操業を止めたくない

こうしたお悩みは、屋根のカバー工法と同時に換気棟を取り付けることで、まとめて解決することが可能です。
屋根を大きく剥がしたりする必要がないため、工場の稼働を止めずに工事ができるという点も、法人のお客様にご好評いただいております。

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住みたかルーフでは、糟屋郡をはじめ、福岡市・糸島市など福岡県内広域に対応しています。

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今回のような「工場屋根の換気棟設置」は、見えない場所から作業環境を快適に整える最も効果的な手段の一つです。
費用対効果も高く、省エネ・快適・安心の三拍子がそろった設備として、近年ますます注目を集めています。