糟屋郡粕屋町にて雨漏りした平屋住宅のモニエル瓦を徹底調査|苔・軒天破損・シーリング劣化などの症状を確認
2025.07.28 (Mon) 更新
糟屋郡粕屋町にて雨漏りした平屋住宅のモニエル瓦を徹底調査|苔・軒天破損・シーリング劣化などの症状を確認
皆様こんにちは!屋根工事専門店 住みたかルーフです!
今回は、糟屋郡粕屋町にある平屋住宅にて実施した屋根の雨漏り調査について、詳しくご報告いたします。
お客様より、「最近、雨が降ると部屋の天井からポタポタと音がする。屋根を点検してほしい」とご相談をいただき、さっそく現地調査へ伺いました。
調査対象は、築30年以上の平屋住宅。
屋根には、すでに製造が終了している「モニエル瓦(乾式コンクリート瓦)」が使用されていました。
外観からも確認できるほど屋根の苔やカビの汚れがひどく、雨水が内部に浸入している兆候が随所に見られました。
さらに調査を進めると、軒天(のきてん)の破損や外壁シーリングの剥離も発見。
雨漏りの原因は屋根材だけではなく、外装全体の劣化が複合的に進行している可能性が高いと判断しました。
以下に、今回の調査内容を具体的にご紹介いたします。
モニエル瓦とは?|製造中止となった屋根材の特徴とメンテナンス課題
今回使用されていた屋根材の「モニエル瓦」は、セメントと砂を主原料にした乾式コンクリート瓦で、1970〜80年代の日本で非常に人気があった建材です。
洋風住宅にマッチする柔らかな曲線が特徴で、色付きのスラリー層(モニエル瓦などの乾式コンクリート瓦の表面に塗布されるセメントを主成分とする着色層)とその上のクリア塗装によって美しい外観を保っていました。
しかし現在では、以下のような理由からモニエル瓦はすでに生産中止となっています。
- 着色スラリー層の劣化が早く、定期的なメンテナンスが欠かせない
- 塗装が難しく、下地処理に時間がかかる
- 瓦の重量が重く、構造負荷が大きい
今回の現場では、表面の塗膜が剥がれてスラリー層が剥き出しとなり、さらにその層が雨風で侵食されて苔やカビが繁殖していました。
屋根が緑色に変色している箇所もあり、滑りやすくなっていたため、作業前の安全対策も重要なポイントとなりました。
雨漏りの原因は屋根材だけではない|防水シートの劣化と軒天の破損も確認
調査を進めると、瓦の下に敷かれた防水シート(ルーフィング)も劣化が著しいことが確認されました。
モニエル瓦の下地には、通常、アスファルト系のルーフィングが使用されますが、耐用年数は約20年ほど。
現地では、ルーフィングが部分的に破れている、または水を吸って弱っている箇所があり、屋根の構造材(野地板)まで雨水が到達している可能性が高いと推測されました。
さらに、軒天(軒の裏側にある天井部分)の合板が大きく破損し、内部の空洞が見えている箇所もありました。
このような状態では、小動物や雨水が内部に侵入しやすく、屋根裏の湿気や腐朽菌の発生につながるため、非常にリスクが高い状況です。
外壁の劣化も深刻|ひび割れたシーリング材は雨水の通り道に
屋根調査に加え、外壁まわりのシーリング(コーキング)もチェックしました。
サイディングボードの継ぎ目やサッシまわりには、本来ゴム状の柔軟な素材が充填されていますが、今回は以下のような問題が多数見つかりました。
- シーリング材のひび割れ・硬化
- 剥がれ・欠落
- 変色・チョーキング現象(触ると白い粉がつく)
これらは、紫外線や雨風、温度変化による経年劣化が原因です。
劣化した目地部分は雨水の浸入口となり、防水機能が失われると、構造材にまで被害が及ぶ可能性があります。
製造終了の屋根材は「葺き替え」が最適解|長期視点でコストと安心を確保
今回のように、すでに製造が終了しているモニエル瓦の修理を考える場合、大きな問題となるのが「材料の確保」です。
同じ瓦が入手できないため、部分補修が難しいだけでなく、色・形の違う瓦を使用すれば美観も損なわれます。
また、劣化した屋根材の上に新たな塗装を行っても、塗膜が定着しにくく、短期間で再劣化するリスクが高いのが現実です。
こうした状況を総合的に判断し、以下の方針でご提案を行いました。
- モニエル瓦を全て撤去
- 下地の防水シートと野地板を新設
- 新しい軽量屋根材に葺き替え
これにより、屋根全体の防水性・耐震性・メンテナンス性が大幅に向上します。
また、見た目も新築同様にリフレッシュされるため、お客様の満足度も非常に高い選択肢です。
まとめ|雨漏りは屋根・軒・外壁の総合劣化から起こる
今回の調査からわかったポイントは、以下のとおりです。
劣化箇所 | 劣化内容 | 修理提案 |
---|---|---|
モニエル瓦 | 塗膜剥離・苔・雨漏り | 屋根材撤去・葺き替え |
防水紙 | 破れ・吸水 | ルーフィング交換 |
軒天 | 合板の崩壊 | 軒天ボードの交換 |
シーリング | 剥がれ・硬化 | 全面打ち替え |
そのため、雨漏りが一度でも発生した場合は、屋根・外壁・軒天の総合点検が非常に重要です。
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そんなお悩みをお持ちの方は、住みたかルーフにぜひご相談ください!
次回は、今回の調査結果をもとに実施する「屋根の葺き替え工事」の様子をご紹介いたします。どうぞお楽しみに!
お問い合わせの多い工事
補修・修繕工事
・緊急対応・応急処置プラン(5万円以内)
・エコノミー修繕プラン(10〜30万円)
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・屋根塗装工事
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最後に
私たちが本気で目指すのは、「ただ工事を受注する」ことではありません。オーナー様から「この会社になら大切な住まいを任せられる」と心から思っていただき、そして長く安心して暮らしていただけることです。
それが、親子二代で培った信念であり、九州2位の受賞に裏打ちされた技術力であり、何より地域や職人を大切にする心につながっています。
「屋根でお困りのとき、まず最初に声をかけてもらえる存在でありたい」——その一心で、私たちは今日も情熱を持って現場に向かっています。
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