糟屋郡宇美町にある築年数が経過した物件の雨漏り被害『無料屋根調査レポート』
2025.02.27 (Thu) 更新
糟屋郡宇美町にある築年数が経過した物件の雨漏り被害
『無料屋根調査レポート』
皆さんこんにちは!屋根工事専門店 住みたかルーフです。
今回調査を行ったのは、糟屋郡宇美町にある築年数が経過した物件です。
お客様からのご相談は、「室内に雨染みができており、雨漏りが発生しているようだ」
「修理費用を抑えつつ、適切な修繕方法を知りたい」というものでした。
調査の結果、屋根の防水シートの劣化・瓦のズレや割れ・谷板金の劣化など、複数の問題が確認されました。
また、一部では捨て谷(雨水を流すための板金)が正しく設置されておらず、水が溜まりやすい状態になっていました。
雨漏りは放置すると屋根の下地が腐食し、最終的には全面リフォームが必要になる場合もあります。
今回は、調査の詳細と、適切なメンテナンス方法について詳しく解説します!
調査結果:屋根の劣化状況と雨漏りの原因
1. 雨漏り箇所の確認
室内の天井に複数の雨染みが発生していました。
雨水が天井裏を伝って複数の箇所に影響を与えている可能性が高く、
特に長期間放置されたシミは色が濃く、被害が深刻であることがわかりました。
2. 屋根の防水シートと下地の劣化
屋根の防水シートは、屋根材(瓦やスレートなど)の下にあり、
建物内部への雨水の侵入を防ぐ役割を持っています。
しかし、今回の調査では防水シートが劣化し、防水機能をほとんど果たしていない状態でした。
✔️ 防水シートの劣化サイン
☑ シートに破れや剥がれがある
☑ 雨漏りが発生しやすい(シートが役割を果たしていない)
☑ 屋根の下地に腐食が見られる
防水シートの寿命は約15〜20年と言われており、
経年劣化が進むと屋根の内部へ水が浸透し、構造材の腐食につながります。
釘が錆びています。
3.谷板金の劣化
谷板金とは、屋根と屋根のつなぎ目に設置される金属製の板で、
雨水を集めて雨どいへ流す役割を持っています。
調査の結果、谷板金に劣化が進行していることが確認されました。
穴は開いていませんでしたが、錆びが広がり、防水機能が低下していました。
谷板金が劣化すると、雨水が直接屋根の内部へ浸透し、雨漏りの原因となります。
特に、錆びが進行すると板金が薄くなり、穴が開くリスクが高まります。
4. 瓦のズレ・割れ・土化現象
調査の結果、瓦がズレたり、割れている箇所が多数見つかりました。
また、一部では瓦の土化現象(瓦が劣化して土に還る現象)が進んでいました。
この現象は、瓦が長期間雨風にさらされることで内部の成分が流出し、瓦の強度が著しく低下することが原因です。
瓦のズレ・割れを放置すると…
- 雨水が屋根内部に侵入し、防水シートが劣化
- 強風や地震時に瓦が落下する危険性がある
- 屋根全体の耐久性が低下し、大規模な修繕が必要になる
特に、棟瓦(屋根の頂点部分)のズレが激しく、雨漏りの主要な原因となっていることが分かりました。
棟瓦は屋根の中でも特に雨風の影響を受けやすい部分であり、ズレが生じると雨水が入り込みやすくなります。
鬼瓦裏の面戸にも劣化が見られます。
5. 捨て谷の不適切な設置
捨て谷とは、屋根の一部に取り付けられる板金で、雨水を適切に排水するためのものです。
しかし、今回の調査では捨て谷が斜めに取り付けられており、水が適切に流れず、雨漏りの原因となっていました。長期間この状態が続いていたため、周囲の木材や防水シートの腐食が進行していました。
捨て谷の誤った施工を放置すると…
- 水が溜まり、雨漏りが発生しやすくなる
- 屋根の下地が腐食し、修理費用が増加
- カビや湿気が発生し、建物の健康被害につながる
雨漏りを防ぐためのメンテナンス方法
1. 瓦の補修・棟瓦の積み直し
ズレた瓦は正しい位置に戻し、割れた瓦は交換する必要があります。
また、棟瓦の積み直しを行い、ズレを防ぐ処置を実施します。
【棟瓦積み直しの作業内容】
☑ 既存の棟瓦を一度取り外し、漆喰や下地を補修
☑ 強風や地震に耐えられるように新しい漆喰・固定材を使用
☑ 瓦同士をしっかりと固定し、耐久性を向上
2. 防水シートの張り替え
既存の防水シートは経年劣化していたため、新しいシートへの張り替えを推奨しました。
【防水シート張り替えの作業内容】
☑ 瓦を一時的に撤去し、古い防水シートを取り外す
☑ 耐久性の高いルーフィングシートを敷設
☑ 瓦を元の位置に戻し、ズレがないように固定
3. 谷板金・捨て谷の交換
劣化した谷板金や誤った設置の捨て谷は、新しいものに交換します。
【交換のメリット】
☑ 雨水の流れがスムーズになり、雨漏りリスクを低減
☑ 錆びに強い素材を使用することで耐久性向上
☑ 屋根全体の防水性能が向上
まとめ:早めの対応が重要!
糟屋郡宇美町の屋根調査では、
瓦のズレ・防水シートの劣化・谷板金の劣化・捨て谷の施工不良が確認されました。
雨漏りは放置すると被害が拡大し、修理費用が増加します。
定期的な屋根点検と適切なメンテナンスを行い、長く安全に住み続けるための対策をしましょう。
「雨漏りが気になる」「屋根の劣化が心配」という方は、
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