雨漏りしやすい屋根の形状「差しかけ屋根は雨漏りしやすい?」
2024.05.21 (Tue) 更新
雨漏りしやすい屋根の形状「差しかけ屋根は雨漏りしやすい?」
屋根の形状は、雨漏りリスクに影響を与える一つです。特に差しかけ屋根は雨漏りが発生しやすい形状と言われています。
差しかけ屋根の特徴となぜ雨漏りしやすいのかを解説します。
差しかけ屋根は2階建て住宅の1階部分に取り付けられた屋根のことです。差しかけ屋根は段違い屋根という名前でも知られており、多くの住宅で採用されています。
差しかけ屋根のメリット
- 屋根裏空間が確保できる
屋根の高さをずらして設置することで高低差が生まれます。その高低差を利用して空間を確保し、物置として有効活用することができます。 - 断熱性・通気性に優れている
屋根に高低差があるため建物の風通しがよく、屋根に湿気が溜まることを防ぎます。 - 太陽光発電の効率が良くなる
屋根面積を広く確保できるので、太陽光パネルとの相性がいいです。 - 風に強い
差しかけ屋根は、切妻屋根(本を開いて被せたような形状の屋根)に比べて耐風性も高いです。屋根が段違いになっていることで風による影響を分散することができます。 - 屋根に日差しを取り込むことができる
上の大屋根と下屋根の段差に窓を設置することで屋根が明るくなり太陽の日差しを取り込むことができます。開放感ある住空間を作ることができます。
差しかけ屋根は雨漏りしやすいデメリットがある?差しかけ屋根のデメリット
- 雨漏りしやすい
差しかけ屋根は雨漏りしやすい傾向にあります。特に屋根の接合部分は構造上、水が溜まりやすくなっており、雨漏りしやすいです。屋根の接合部分からの雨漏りは、雨水が壁を伝うため、雨漏りの原因を特定するのが困難です。 - 外観のバランスが難しい
差しかけ屋根はアシンメトリーでおしゃれな外観の住宅に仕上がります。しかし、差しかけ屋根をアンバランスに感んじる人もいてデザインの工夫が求められます。 - 建築費用がかかる
屋根が複数箇所あり、施工する際にも手間がかかるため建築時の費用が高くなります。
差しかけ屋根の雨漏り原因
- サッシ周り
- 差しかけ屋根の取り合い
- 外壁
差しかけ屋根は屋根と外壁の取り合いがあるため雨漏りしやすいです。取り合い部分には雨水を適切に排出するための水切り板金が設置されシーリング処理をされています。このシーリングは紫外線や雨風の影響により劣化し亀裂が生じたり剥がれることがあります。その劣化症状を放置することで雨漏りが起こります。
※取り合いとは?
建物の中で部材同士がぶつかり合う箇所が取り合いです。差しかけ屋根のように外壁、屋根、といった部材の取り合いはつなぎ目が生じます。また、垂直方向の外壁に勾配のついた屋根が接することで雨が溜まりやすくなります。
- 1階天井の雨シミ
差しかけ屋根と外壁の取り合いの不具合は外壁から伝った雨水が室内へ侵入する要因になります。
差しかけ屋根から雨水が外壁と伝って流れるルートができているかもしれません。 - 軒天の雨シミや剥がれ
差しかけ屋根の軒天井を見上げてチェックしましょう。雨シミや剥がれがあれば雨漏りの可能性があります。
雨シミがあるということはそのまま放置するといずれ腐食により大きなダメージへと繋がります。
雨漏りを防止するために
雨漏りが発生しやすい差しかけ屋根ですが、アシンメトリーな屋根の形状がおしゃれで採用したい、採用しているという人も多いのです。雨漏りは適切に対処すれば防ぐことができます。
新たに差しかけ屋根を取り入れたい場合には、換気不足と勾配不足にならないようにしましょう。
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