石粒付き屋根は石粒がポロポロ剥がれる？メリットだらけの「石粒付き屋根」解説

石粒付き屋根は石粒がポロポロ剥がれて後悔する？
石粒付き金属屋根のメリットとデメリットを解説

石粒がついた屋根材について解説します。石粒付き屋根は、洋風な住宅によく合う屋根材の一つです。
石粒がついていることでのメリット、デメリットはあるのでしょうか。

石粒付き屋根材の特徴

石粒付き金属屋根は金属の表面に石粒が付着した屋根材です。
ニュージーランド発祥で現在、韓国、ニュージーランド、中国から輸入されています。
ジンカリウム鋼板とも言われます。

ガルバリウム鋼板の表面にストーンチップをコーティングしたものを石粒付き金属屋根と言います。

コーティングされている石粒の特徴

表面にコーティングされている石粒は、原産国で採掘された石を使用しています。
天然石を砕石し、コーティングしているものと、セラミックコーティングしたものに分かれます。

石粒付き屋根材のメリット

1. 高耐用年数と長期のメーカー保障
   石粒でコーティングされているジンカリウム鋼板屋根は、傷が付きにくく紫外線やサビにも強いです。平均的な耐用年数は３０年、３０年のメーカー保証がついていることもあります。
2. 塗装メンテナンスは不要・色あせしない
   コーティングされた石粒は瓦と同じように焼き付けて着色しています。ほとんど色あせすることがないので塗装を行う必要がありません。
3. デザイン性に優れている
   製造が北欧、ヨーロッパのため、洋風な住宅によく合います。洋風・和風共に合う、シンプルなことから長期間使用しても飽きのこないデザインだと言えます。
4. 苔や藻に強い
   スレート屋根に苔や藻がついているのを見たことがありませんか。見た目だけの問題だけでなく、屋根の劣化を進めてしまうので注意が必要です。
   石粒付き屋根の多くには、苔や藻の発生を抑制する薬剤が含まれており、苔や藻が発生しにくくなっています。
5. 断熱性がある
   通常、ガルバリウム屋根は熱を伝えやすいというデメリットがあります。しかし、ジンカリウム鋼板屋根は、表面に石がついているため熱が伝わりにくいです。
   また、屋根材とその下にある下地の間に隙間が生まれ、空気層となることで断熱材の代わりとなって室内に熱や冷気が伝わるのを防ぎます。
6. 雨音が静か
   屋根表面の石粒が音を吸収するため、雨音も気になりません。
7. 火に強い
   金属や石などといった不燃性の素材で製造されるジンカリウム鋼板は防火性が高く、万が一の火災の際には炎の広がりを抑えます。
8. 雨水を侵入させない
   石粒付き屋根材は水密性能が高いため、屋根材の下に雨水が侵入することはほとんどありません。
9. 軽量
   軽量な屋根にすることで、地震の揺れを軽減でき、家の重心が低くなることで耐震性を高めます。
   

   屋根材	重量（１m2あたり）
   日本瓦/ セメント瓦	４２〜５０Kg/m2
   スレート瓦/コロニアル	１８〜２０Kg/m2
   石粒付き屋根（ジンカリウム）	７Kg/m2

石粒は剥がれるの？後悔する？石粒付き屋根のデメリット

1. 表面の石粒が剥がれる
   コーティングされた石粒がポロポロと剥がれ落ちます。剥がれ落ちた石粒をそのままにしておくと雨樋の中に溜まってしまうことがあります。
   施工後、時間が経つと剥がれ落ちる石粒が少なくなります。
   それまでは掃除の手間がかかります。
2. 屋根塗装に比べ費用が高い
   屋根カバー工法は屋根塗装に比べ、費用が高くなります。塗装と屋根カバー工法、どちらのメンテナンスが適切か専門の業者に調査を依頼しましょう。

石粒付き屋根紹介

• リクシル「T・ルーフ」
  リクシルが取り扱う「T・ルーフ」はガルバリウム鋼板に天然石を吹き付けた屋根材です。
  
• 伊藤忠建材「スカイメタルルーフ」
  伊藤忠が輸入販売を行なっている、ストーンチップ鋼板屋根材です。石粒がイタリアの北部から採取し、深みのあるカラーや質感を表現しています。
  

屋根カバー工法を検討している人におすすめ

屋根メンテナンスで何度も塗装を重ねていると工事による負荷で割れやヒビがどんどん生じます。
また、１９９０年代以前のスレート屋根にはアスベストが使用されているため既存の屋根を撤去するために処分費が高額になってしまいます。
１９９０年〜２０００年前半のスレート屋根は、急遽アスベストが使用できなくなったため耐久性に劣ったスレート屋根が出回りました。
この時代のスレート屋根は塗装しても意味がないほどに脆いです。
このような場合に、屋根カバーがおすすめなのです。
既存の屋根と撤去することなく屋根リフォームを行うことができるため工期が短く、費用も葺き替えに比べて抑えることができます。

もちろん葺き替え工事にもおすすめ

もちろん葺き替え工事にも適しています。
既存の屋根を一度撤去するため、既存の屋根が瓦やセメント瓦の場合におすすめです。

まとめ

石付き屋根は各メーカーから多く発売されています。性能には大きな違いはありませんので、デザインや、原産国等で好みのものを見つけてください。

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