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キューブ型住宅は後悔がいっぱい?

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2024.04.08 (Mon) 更新

キューブ型住宅は後悔がいっぱい?

 

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スタイリッシュなキューブ型の住宅は近年よく見る人気の住宅スタイルです。
「ゼロキューブ」「軒ゼロ物件」「箱型住宅」とも呼ばれています。
「後悔」や「危険」というワードとセットで見ることも多いです。
ボックスタイプのキューブ型住宅を解説します。

 

キューブ型住宅

キューブ型住宅とは屋根がフラットでサイコロのような四角の家を指します。
近年さまざまな工務店が建設しており、見かけることも多いです。

 

キューブ型住宅の魅力・人気のわけ

  1. デザイン性に優れている
    軒が無いことからキューブ型をしており見た目がすっきりしています。直線や角で構築されたデザインは洗練された印象です。
  2. 建築費用が安く済む
    シンプルな構造のため、一般的な住宅に比べて屋根や外壁の面積が少なくなります。その分、建材が少なく済みます。
  3. 室内スペースを広く確保できる
    通常、軒が出ている分住宅スペースが少なくなるのですが、キューブ型住宅の場合には無駄な空間がありません。スペースの有効活用や収納の工夫など機能を充実させた設計が可能です。
    土地を広く使いたい人におすすめです。
  4. デザインの自由度が高い
    キューブ型住宅はシンプルな形状から外壁の素材、窓の配置等、個性的な住宅を演出することができます。

 

キューブ型住宅の特徴とデメリット

  1. 夏は日差しで暑い
    日本の住宅は軒下によって、夏の日差しを遮ってきました。しかし、軒のないシンプルなキューブ型住宅では日差しを遮ることができません。
    遮熱ガラスの採用も効果が高いとは言えません。大きな窓を設置すればなおさら夏場の室温は高くなるでしょう。
  2. 最上階は特に暑い
    一般的な勾配屋根は天井裏にスペースがあります。そのスペースが断熱効果をもたらすのですが、フラットな屋根形状をしている場合天井裏に空間が十分にありません。
    そのため屋根の断熱性能を高くしない限り最上階は日差しの影響を受けてしまいます。
    さらに外壁、床にも高気密、高断熱を問い入れれば空調によって室温を下げることは可能です。
  3. フラットな屋根は雨漏りリスクが高い
    フラットな屋根は傾斜のある屋根に比べて雨水が排出されにくい傾向にあります。屋根に甘みじが溜まると屋根材の劣化を引き起こします。
    日本で多く採用されているスレート屋根やアスファルトシングルの場合、屋根の傾斜が約16.7度〜19.3度は必要です。
    キューブ型住宅は、金属屋根の場合傾斜は、約5.6度です。雨漏りへの対処が適切でないとそれだけ雨漏りリスクが高くなります。
    雨漏り発生リスクの可能性は、フラットな屋根2.75倍、天窓がある場合3倍にまで上がってしまうと言われています。
    家を雨漏りリスクから守り、家を長持ちさせるためには経験豊富な職人の腕が必要です。
  4. 防水処理の難しさ
    フラットな屋根は傾斜のある屋根比べて防水処理が難しくなります。屋根表面が平らなため接合部の処理が適切に行われている必要があります。

 

よく見るデザインで安っぽく見えることも

スタイリッシュなデザインにしたいからといって安易にキューブ型住宅を選んではいけません。近年よく見るキューブ型住宅は安っぽく見えることもあります。
外壁の材質やカラーの組み合わせには注意が必要です。

 

キューブ型住宅にするならこだわるべきポイント

  • 外観デザインにこだわる
    家の印象を決めるのは外観です。複数のカラーを組み合わせることで個性的なデザインになります。また、1色でシンプルに仕上げるのもいいです。
    植栽等で自然の要素を取り入れるのもおすすめです。
  • 窓の位置や大きさにこだわる
    夏場の暑さ対策をしながらも自然の光に包まれて生活したい人は多いのではないでしょうか。
    窓やサッシの性能等、専門家の意見を取り入れましょう。
  • しっかりと雨漏り対策を
    屋根を緩やかな傾斜にしたり、奥に傾斜を向かわせるなどの雨漏り対策をしながら正面からフラットに見える屋根にするのもおすすめです。

 

キューブ型住宅はおしゃれな外観で人気があります。しかし、見た目ばかりにとらわれずに暮らしやすい住宅とは何かを考え検討する必要があります。
キューブ型住宅のデメリットを理解しその対策をすることが大切です。

 

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