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廃盤の屋根材「セメント瓦」のメンテナンス方法を解説

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2025.01.13 (Mon) 更新

廃盤の屋根材「セメント瓦」のメンテナンス方法を解説

 

こんにちは!福岡市・糟屋郡を拠点に屋根リフォーム・修理・防水工事を専門に行っている住みたかルーフです。

今回は、かつて多くの住宅で使用されていたセメント瓦の特徴や、現在における適切なメンテナンス方法について詳しく解説します。セメント瓦はすでに廃盤となっていますが、今も多くの住宅で使用されているため、正しい知識と適切なメンテナンスが重要です。

 

セメント瓦とは?かつて人気だった理由

  • セメント瓦の特徴と誕生の背景
    セメント瓦は、1970年代〜1980年代に多くの住宅で使用された屋根材です。セメントと川砂を主成分とし、型に流し込んで成形・硬化させた瓦で、陶器瓦や和瓦と比較して施工費用が安価なことが人気の理由でした。
  • セメント瓦が人気だった理由
    ・施工費用が抑えられる
    陶器瓦に比べて製造コスト、施工費用が安価
    ・断熱性、遮音性に優れる
    厚みがあるため断熱性、遮音性、遮熱性が高い
    ・耐火性に優れる
    川砂を使用しており、耐火性にも強みがある

しかし、現在では軽量で耐久性が高いガルバリウム鋼板などの屋根材が普及し、セメント瓦は生産終了となっています。

     

    セメント瓦のメリットとデメリット

    セメント瓦のメリット

    1. 断熱性、遮音性、遮熱性に優れている
      厚みのある構造が、外気温や雨音をしっかり遮断します。
    2. 耐火性が高い
      セメントと川砂を使用しているため、耐火性能に優れています。
    3. デザインのバリエーションが豊富
      カラーバリエーションやデザインが豊富で、住宅の外観に合わせやすい。

     

    セメント瓦のデメリット

    1. 吸水性が高く、耐久性が低い
      セメントは水を吸いやすく、塗膜が劣化すると雨水が染み込み、耐久性が低下します。
    2. 苔やカビが発生しやすい
      防水性が失われると、表面に苔やカビが発生し、見た目も悪化。
    3. 飛来物に弱い
      瓦自体が硬いため、台風や強風での飛来物で割れやすい。
    4. 定期的なメンテナンスが必要
      陶器瓦と異なり、塗装でのメンテナンスが必須。維持費がかかるのもデメリット。
    5. アスベスト含有の可能性
      1970〜1980年代に生産されたセメント瓦にはアスベストが含まれている可能性があり、取り扱いには注意が必要です。

     

    劣化したセメント瓦の見分け方

    ■ 主な劣化症状

    1. 塗膜の剥がれ
      表面の塗装が剥がれると、瓦が雨水を吸収しやすくなり、雨漏りのリスクが高まります。

    2. 色褪せ
      紫外線や風雨によって、瓦の表面が色褪せ、防水性能が低下します。

    3. 苔やカビの発生
      表面に苔やカビが生えている場合、防水性が失われているサインです。

    4. 瓦のひび割れや欠け
      経年劣化により、ひび割れ欠けが発生。放置すると雨漏りにつながります。

    5. 塗膜の膨れ
      塗膜の下に水分が入り、膨れや剥がれが起こると、防水性能が著しく低下します。

     

    セメント瓦のメンテナンス方法

    ■ 1. 部分補修

    • 瓦のひび割れ欠けが軽度の場合は、コーキング材強力な防水テープで応急処置が可能です。
    • ただし、セメント瓦は廃盤のため、同じ瓦を入手するのは困難です。

    ■ 2. 屋根塗装

    • 高圧洗浄で苔やカビを除去し、割れや欠けの補修後に、屋根全体に塗装を施します。
    • 塗装メンテナンスは10年ごとが目安です。

    ■ 3. 屋根の葺き替え工事

    • セメント瓦が30〜40年以上経過している場合や、劣化が進行している場合は、屋根の葺き替えがおすすめです。
    • ガルバリウム鋼板軽量金属屋根への葺き替えは、耐震性・耐久性が向上し、長期的にコストも抑えられます。

     

    アスベスト含有の注意点

    1970〜1980年代に製造されたセメント瓦には、耐久性向上のためアスベストが含まれているものがあります。アスベストは、割れたり削れたりすると有害な粉塵が飛散する危険があります。

    ■ アスベスト含有瓦の対策

    • 専門業者による調査・検査を受ける。
    • 葺き替え工事を依頼する際は、アスベスト対策ができる業者に依頼する。

     

    まとめ「セメント瓦は早めのメンテナンスがカギ」

    セメント瓦は、かつて多くの住宅で採用された屋根材ですが、防水性や耐久性の低下が起こりやすいため、早めのメンテナンスが必要です。

    ■ セメント瓦のメンテナンスポイント

    • 塗膜の剥がれ・ひび割れは早めに補修!
    • 10年ごとの塗装メンテナンスが大切。
    • 劣化が進んでいるなら、葺き替え工事を検討。

    住みたかルーフでは、セメント瓦の点検・修理・葺き替え工事まで一貫対応いたします。

    大切なお住まいを守るために、まずはお気軽にご相談ください!

     

     

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