木材の外壁は後悔するのか。板張り外壁の耐久性やメンテナンスについて解説

2023.11.07 (Tue) 更新

木材の外壁、その耐久性やメンテナンスについて解説

現在の住宅の外壁は窯業系サイディングが主流ですが、外壁に木材を利用する板張りをご存知ですか。
あまり見かけることがないですが自然の風合いを感じる板張りについて解説していきます。
生活の中で自然を感じたい人や、個性的な住宅を好む方におすすめです。

外壁木材の種類

日本は夏は暑く、また湿度は高い、日差しは強い。
冬は寒い。
これは住宅にとってとても過酷な環境と言えます。
そのため外壁に木材を使用する際は耐久性や強度のある木材を選ぶ必要があります。

米杉
カラマツ
ヒノキ（高級素材）
ハードウッド（１００年腐らないと言われている）
焼杉
板の表面を焼いて炭化させた板のことで、杉材の焼板が代表格です。
炭化させることで腐敗しないため耐久性が上がります。

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板の向きで雰囲気が違う

木材の外壁を施工する際、縦張りと横張りの２種類があります。どちらの施工方法を選ぶかは好みによります、自分好みのスタイルを選択しましょう。

縦張り
縦方向に張るためストライプのデザインとなります。
すっきりとして建物が大きく感じる張り方です。
縦に施工することで雨水が垂直に流れるため水はけがよく、板への浸水を防ぐことができます。
複雑な形に張るのにも適しています。
横張り
横向きに張ると重厚で落ち着いた印象に仕上がります。
一般的な施工方法で古い家屋で見ることができます。

板張り外壁のメリット

周囲の住宅とは違う雰囲気のデザインになる
部分的なメンテナンスが可能
→木材は廃盤にならないので同じものが手に入りやすいです。
サイディングの場合、廃盤になっている場合が多く、部分的な補修ではなく、全面のメンテナンスが必要になることが多いです。
経年劣化を楽しめる
→紫外線の影響や時間が経過するごとに色に変化があり、深みが増します。
杉板外壁の場合、太陽の光や雨風の影響を受けて徐々に色が変化し、銀色のように見えることがあります。
一般的に「シルバーグレイ」と呼ばれています。

板張り外壁のデメリット

雨や雪、紫外線対策が必要
→板張り外壁は水に弱いです。
「外壁になるべく雨が当たらないように軒を長めにする。」
「定期的なメンテナンスで防水する。」
「風通しや日当たりを考えて設計する。」これらの対策が必要になります。
虫食いが発生する可能性もある
変色や変形が起こる可能性がある
→木に余計な加工をせずに、自然の良さを残した木材を「無垢材」といいます。
無垢材は木を切り出し、しっかりを乾燥させて使いますが、家が建った後でも少しずつ水分が抜けていきます。その過程で木材の色が変わったり、変形することがあります。
→しっかりと乾燥された、質のいい無垢材を使いましょう。
割れたり、ささくれが発生する可能性がある
耐火性に弱い
→やはり、木材は火に弱いです。火の取り扱いには十分な注意が必要です。

板張り外壁の寿命は？何年持つの？

板張り外壁は圧倒的長持ち！！

自然の風合いが魅力的な板張り外壁ですが気になる耐用年数について解説します。
現在、主流は外壁材はサイディングですが、サイディング外壁の耐用年数は１５〜３０年ほどです。
しかし、板張り外壁の耐用年数は３０〜５０年ほどあると言われています。
板張り外壁は３０年経っても外壁の劣化が少なく、部分的な補修にみでメンテナンスが完了します。

板張り外壁のメンテナンスは大変なのか。後悔する？

木材は湿気を含めばすぐにシロアリ被害に遭う、年数が経てば朽ちるものです。
だからと言って、頻繁に防虫剤注入や塗装をするのは大変です。

昔の建物には木材が外壁に使われていることが多くありますが、頻繁にメンテナンスをされているのでしょうか。
意外とそうではないのです。

大切なのは外壁に合った材料を選んでいるのか。
外壁材として十分な強度を持つのかどうかしっかりと専門の業者に相談しましょう。
また、多少の汚れを味わいとして考える気持ちも大事です。

まとめ

木材の外壁は自然の風合いを感じ、デザイン性の高い外観に仕上がります。
色落ち、色褪せ、汚れを味わいと感じさせてくれる木材の外壁は魅力と言えます。

DIYが好きな人
自然が好きな人
木材の変化を風合いとして楽しめる人
環境にやさしい家づくりをしたい人
メンテナンス費用を抑えたい人

このようは人は木材の外壁に向いているでしょう。

腐食やカビの発生を抑えるため、水に濡れないようにまた、風通しの良い環境作りが必要です。
雨の後、水たまりができないように砂利で平らにならしたり、植木鉢を近くに置いたりしないようにしましょう。

割れや反りが生じている場合にはメンテナンスが必要です。定期的に点検し、板張り外壁の自然の風合いを楽しみましょう。

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